ぐっすり眠れる、夜ヨガのススメ

ヨガ・ヨガポーズ

一日の終わり、体と心はさまざまな刺激や緊張でいっぱいになっています。

そんな中で寝る前にスマートフォンを眺めてしまい、脳が冴えてなかなか眠れない、疲れているのに寝つけない……なんて経験をしたことはある人は少なくないはず。

質の高い睡眠は、翌日の活力や美しさ、心の安定をつくる大切な要素です。

「夜ヨガ」でゆったりとした呼吸に合わせて体をほぐして、睡眠の質を高めませんか?

今回は、夜にヨガを行うメリットや効果、そして寝る前におすすめのポーズをご紹介します。

夜ヨガの嬉しい効果

「ヨガといえば朝」というイメージを持つ人も多いですが、実はヨガは夜もおすすめ。
次のような効果を発揮するため、疲労を和らげ睡眠の質を高めます。

リラックス効果

日中は交感神経が優位になり、心身は緊張状態が続くものです。
夜にヨガを通してゆっくりとした動きと深い呼吸を取り入れると、副交感神経が優位になりやすく、自律神経のバランスが整います。
すると心拍数や呼吸数が自然と落ち着き、眠りに適した穏やかな状態へと切り替わります。

体のこわばりをほぐす

デスクワークや立ち仕事で凝り固まった肩や腰、冷えやむくみで重く感じる脚も、夜ヨガのストレッチでじんわりとほぐれます。
これにより血流やリンパの流れが促されるため、疲労物質が排出されやすくなるというメリットも感じられるでしょう。

精神を安定させる

ヨガは単なるストレッチではなく、呼吸に意識を向ける“動く瞑想”でもあります。
意識を「いまここ」に向けることで、明日の不安や今日の出来事から一旦距離を取り、脳を休ませることができます。
また、脳を休ませることで眠りが深くなると、成長ホルモンの分泌も促され、美肌や疲労回復にもつながるでしょう。

おすすめの夜ヨガポーズ3選

チャイルドポーズ

「チャイルドポーズ」は、体の背面をゆるめるヨガポーズです。
筋肉の緊張が緩和されることで血流が良くなったり、太ももとお腹が触れることで体が温まったりすることで、自律神経が整いやすくなります。

<やり方>
1.正座になり、両膝を軽く開く
2.息を吐きながら上体を前に倒し、おでこを床につける
3.両腕は前方に伸ばすか、体の横に沿わせる
4.ゆったりと呼吸を続けながら30秒〜1分キープする

<ポイント>
・首や肩に力が入らないよう、重さを床に預けるイメージで行う
・お尻がかかとから浮かないようにする
・呼吸を背中全体に広げるように意識する

仰向けのワニのポーズ

「仰向けのワニのポーズ」は、背骨や内臓に穏やかな刺激を与えるポーズです。
交感神経と副交感神経の切り替えを助け、深いリラックスへ導いてくれます。
また、消化機能の活性化や便秘解消、腰痛の緩和にも効果的です。

<やり方>
1.仰向けになる
2.両膝を曲げて立てる
3.股関節の真上に膝がくるように両足を持ち上げる
4.息を吐きながら両膝を右に倒し、腰から背中をゆるやかにねじる
5.両腕は肩の高さで左右に伸ばし、顔は左に向ける。
6.ゆったり呼吸しながら30秒〜1分キープ
7.反対側も同様に行う

<ポイント>
・肩が浮かないよう、背中を床に預ける意識を持つ
・辛い場合は片足のみで行う

仰向け合せきのポーズ

「仰向け合せきのポーズ」は、股関節を優しく開いて血流を改善するヨガポーズ。
呼吸とともに体の内側から緊張が解け、深いリラックス効果も得られます。

<やり方>
1.仰向けになる
2.両膝を曲げて立てる
3.膝を左右に開き、自然に床へ落とす
4.両手はお腹や胸に置き、呼吸を感じる
5.深い呼吸とともに、1〜3分ほどポーズに浸る

<ポイント>
・膝が床に届かなくてもOK
・辛い場合は膝の下にクッションを置いてサポートしても良い
・腰に違和感がある場合は、腰の下に薄いブランケットを敷く

まとめ

夜ヨガは、忙しい毎日を過ごす私たちにとって「一日のリセット」と「安眠への準備」を同時に叶える習慣です。
特別な道具や広いスペースは必要なく、ベッドの横やリビングの一角で数分行うだけでも効果を感じられます。
大切なのは、ポーズの完璧さではなく「呼吸とともに緊張を手放す」こと。
無理のない範囲でゆったりと続け、深い眠りを手に入れてくださいね。

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