“ぼーっとする時間”を取り戻すヨガ
気づけばいつもスマホを手にしていて、何かを見たり考えたりしている人は多いはず。
ふと「何もしていない時間」がなくなっている——そんな感覚、ありませんか?
ぼーっとする時間は、怠けではなく心の回復のために欠かせない“余白”です。
そんな余白を作るためにも、ぜひヨガを取り入れましょう。
ヨガのゆるやかな呼吸と静かな動きは、思考のスイッチをオフにし、心のノイズを静めてくれるはずですよ。
この記事では、“ぼーっとする時間”を取り戻せるヨガポーズをご紹介します。
なぜ“ぼーっとする時間”が大切なのか?

現代は常に情報に囲まれ、頭が休まる瞬間がほとんどありません。
SNSや各種通知、仕事のことが頭を離れず、脳は常にフル稼働の状態。
そんな“考えすぎ”の毎日が続くと、自律神経は緊張し、心はどんどん疲弊していきます。
一方で、ぼーっとしているときの脳は「デフォルトモード・ネットワーク」という回復システムが働き、心の整理や発想力の回復が自然に起こります。
脳を休める方法は様々ですが、そのうちの一つが呼吸を静かに感じること。
ヨガは呼吸に意識を向けるため、脳を休めたい時に最適なツールと言えるでしょう。
“ぼーっとする時間”を取り戻すヨガポーズ

前屈のポーズ
「前屈のポーズ」とは、体育の授業などで誰もが行ったことがある「前屈」のこと。
背中を丸めて自分を包み込むような姿勢には、心を静かに落ち着ける効果があり、思考を鎮めて“今”に意識を戻せます。
深い呼吸とともに、体の内側の静けさを感じてみましょう。
<やり方>
1.床に座り、両足を前に伸ばす
2.息を吐きながら上体を前に倒し、両手をすねや足に置く
3.首や背中をゆるめ、数呼吸キープする
<ポイント>
・太ももの裏側が辛い場合は膝を軽く曲げる
・無理に深く倒れようとしなくてOK
スパイナルツイスト
「スパイナルツイスト」は、仰向けの状態で体を大きくひねるヨガポーズです。
腰から体幹にかけての筋肉をバランスよくほぐすことができ、背骨を整えながら心の緊張もゆるめることができます。
全身の血流が穏やかに巡り、自然と呼吸が深まるでしょう。
<やり方>
1.仰向けになる
2.右膝を90度に曲げ、股関節の真上に膝がくるように持ち上げる
3.足を左に倒し、顔は右へ
4.数呼吸キープする
5.1の姿勢に戻り、反対側も同様に行う
<ポイント>
・両肩がマットから離れないようにする
・辛い場合は顔は正面(天井)に向けたまま行う
シャヴァーサナ
「シャヴァーサナ」は、仰向けの状態で脱力を深めていくヨガポーズ。
いわば、究極の“ぼーっとする”ためのポーズです。
体に残っている不要な力を抜き、ただ呼吸の音や心の静けさに意識を向けてみましょう。
思考を手放すことで、深い安らぎが全身を包みます。
<やり方>
1.仰向けに寝る
2.両手を横に置き、手のひらを天井に向ける
3.足を腰幅に開き、つま先を自然に外側に向ける
4.目を閉じ、鼻から息を吸い、口からゆっくり吐く
5.全身の重みを床に預けるイメージで、数分キープする
<ポイント>
・背中や腰が浮く場合は、膝の下にクッションを入れる
・ブランケット等をかけても良い
・奥歯を噛んだり目をキツく閉じたりせず、顔もリラックスする
まとめ

何かを生み出すことや、頑張ることだけが豊かさではありません。
何もしない時間の中には、体と心を整える力があります。
座位前屈で内側に静けさをつくり、ねじりで余分な力を手放し、最後にシャヴァーサナで完全なリセットを。
ヨガを通して意識的にぼーっとする時間を作れば、心はまた柔らかさを取り戻しますよ。
これを機に、何もせずに呼吸に意識を向ける時間を作ってみてくださいね。
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