呼吸が浅い人のための“深呼吸&リセットヨガ”

ヨガ・ヨガポーズ

気づいたら息が浅くなっている——そんな瞬間はありませんか?

仕事や家事に追われていると、呼吸が胸の上の方で止まり、肺を十分に使えていない人も多くいると言われています。

浅い呼吸は、体の緊張やストレスを増幅させ、疲れが取れにくくなる原因にもなるため注意が必要です。

ぜひヨガの呼吸法とやさしい動きで「深呼吸の感覚」を取り戻しましょう。

この記事では、呼吸が浅い人におすすめのヨガポーズをご紹介します。

呼吸が浅いときの体の状態とは?

浅い呼吸とは、胸や肩のあたりだけで呼吸をしている状態のこと。

原因は様々ですが、その一つと言われているのがストレスや長時間のデスクワークです。
体がこわばることで肺を広げるための筋肉がうまく動かず、呼吸が浅くなってしまうことがあります。

呼吸が浅くなると体に取り込まれる酸素量が減り、脳や筋肉に十分なエネルギーが届きません。
結果的にイライラや集中力低下、睡眠の質の悪化など、メンタル面に影響を及ぼすこともあるでしょう。

深く呼吸をするためには、胸・背中・お腹を柔らかく使い、横隔膜をのびのびと動かすことがポイント。
ヨガのポーズで体のこわばりをゆるめながら、自然な呼吸を取り戻しましょう。

呼吸を深めるヨガポーズ

胸を開くポーズ

「胸を開くポーズ」は、座ったままできる簡単なヨガポーズです。
長時間の前かがみ姿勢で固まった胸を開き、呼吸を深めます。
胸郭まわりの筋肉をやさしく伸ばし、浅い呼吸をしていた体に「空気が入る余白」をつくりましょう。

<やり方>
1.椅子、またはマットにラクな姿勢で座る
2.背中側で両手の指を絡める
3.肩甲骨を寄せながら胸を突き出し、目線を上へ
4.深い呼吸を繰り返す

<ポイント>
・肩が上がらないように首を長く保つ
・背中を反らしすぎないように注意する
・胸に空気が入っていく感覚を意識しながら呼吸する

キャット&カウ

呼吸が浅い人は、実は背中が硬くなりがちです。
「キャット&カウ」は体幹全体を動かして筋肉をほぐすため、呼吸のスペースを広げるのに効果的。
吸う息が自然に深くなり、自律神経も整いやすくなるでしょう。
また、姿勢改善や腰痛の緩和、肩こり解消にも効果的です。

<やり方>
1.四つん這いになり、肩の真下に手首、股関節の真下に膝をつく
2.息を吐きながら背中を丸める
3.息を吸いながら背中を反らす
4.2-3を5〜6回繰り返す

<ポイント>
・動きに呼吸を合わせて行う
・2の時は肩甲骨を開き、尾てい骨を下に向けるイメージで
・3の時は肩甲骨を寄せ、尾てい骨を上に向けるイメージで

シャヴァーサナ

「シャヴァーサナ」は、仰向けでただ寝るだけのヨガポーズ。
全身の力を抜き、呼吸だけに意識を向けることで、心身を深い休息状態へ導きます。
まさに、呼吸の自然なリズムを取り戻すのにぴったりなポーズです。

<やり方>
1.仰向けになる
2.両手は体の横に置いて、手のひらを天井に向ける
3.足は腰幅に開き、つま先を自然に外向きにする
4.軽く目を閉じ、息を鼻からゆっくり吸って、口からやさしく吐く
5.徐々に呼吸を深めるイメージで、5分ほど続ける

<ポイント>
・息を吐くタイミングで脱力を深める
・呼吸の音に耳を傾ける
・体が辛い場合はクッション等を使う

まとめ

呼吸は生きるためのリズムです。
しかし、現代の私たちは忙しさやストレスの中で、その大切なリズムを置き去りにしがち。
胸や背中、横隔膜をゆるめるだけで、呼吸は驚くほど変わります。
今回ご紹介した3つのポーズを通して静かな時間をつくり、自分の呼吸と再びつながるひとときを持ちましょう。
深呼吸ができる体を取り戻すことで、心も軽く、頭もすっきりしていくはずですよ。

関連記事一覧