忙しい年末に…焦りを手放すヨガポーズ

ヨガ・ヨガポーズ

やることが多すぎて、心だけが先に走り出してしまう……。
そんな「焦りの季節」がやってくるのが、年末に差しかかるこの時期です。

仕事もプライベートも詰め込み気味で、呼吸が浅くなり、頭の中がいつもフル回転。
そんな時こそ、ヨガで一度立ち止まりましょう。
呼吸を深めて体の感覚を取り戻すことで、焦りの波が静かにおさまっていきます。

この記事では、焦る気持ちを手放したい時におすすめのヨガポーズをご紹介します。

焦りの正体とは?なぜヨガがいいの?

焦りは「体より心が先に動いてしまう」状態。
頭の中では次の予定やタスクが渦巻き、体はそれについていけず、常に緊張しています。

このギャップが大きくなるほど呼吸は浅くなり、さらに不安や焦燥感が増していくという悪循環が生まれるのです。

焦りを手放すためには、「いまここ」に意識を戻すことが大切。
呼吸と体の動きを丁寧に感じるヨガは、思考のスピードをゆるめ、心のペースを整える最良のツールと言えるでしょう。

焦りを手放すヨガポーズ

立位前屈のポーズ

「立位前屈のポーズ」は、立った状態で前屈するポーズです。
頭を下げる前屈の姿勢には、過剰に働く脳を休ませる効果があります。
重力に身を委ねるように前に倒れることで、思考のスイッチをオフにし、心を落ち着かせることができるでしょう。

<やり方>
1.足を腰幅に開いて立つ
2.息を吸いながら両手を天井に向かって伸ばす
3.息を吐きながら両手を大きく開き、同時に上体を前に倒す
4.膝を軽く曲げ、お腹と太ももをつける
5.腕や肩の力を抜いて頭をだらんと下げる
6.数呼吸キープする

<ポイント>
・膝はいくら曲げてもOK
・股関節からぶら下がるイメージで脱力する
・顔の力も抜けるとベスト

ウォールリリース

「ウォールリリース」は、壁に手をついて上体を預けるポーズです。
背中と胸を広げながら呼吸を深め、自律神経を整えることで心を落ち着けます。
姿勢改善や肩こり解消にも効果的&ヨガマットがなくてもできるので、ぜひ仕事や家事の合間にも取り入れてみてください。

<やり方>
1.壁と向かい合うように立ち、両手を壁につけて肘を伸ばす
2.息を吐きながらお尻を少し後ろに引き、手の間に顔を入れるように上体を倒す
3.尾てい骨から指先にかけてまっすぐ伸ばす
4.深い呼吸を5回ほど繰り返す。

<ポイント>
・肩に力を入れず、胸を前に押し出すように伸びる
・耳の真横〜少し後ろに二の腕が来ると◎
・首をリラックスさせ、視線は下に落とす

シャヴァーサナ

「シャヴァーサナ」はすべてを手放し、焦りを静める究極のポーズ。
体を完全に脱力することで副交感神経が優位になり、心身の緊張が緩みます。
マット、または床に沈み込んでいくようなイメージをもち、深い呼吸を繰り返してみましょう。

<やり方>
1.仰向けになる
2.足を腰幅に開き、つま先は自然に外側に向ける
3.両手は体の横に自然に起き、手のひらを天井に向ける
4.目を閉じ、眉間や口元の力を緩める
5.鼻から息を吸い、口からゆっくり吐く
6.3〜5分そのままキープする

<ポイント>
・息を吐くたびに体が沈み込むような感覚をもつ
・呼吸の音や心拍のリズムを“ただ感じる”
・呼吸はなるべくゆっくり長く繰り返す

まとめ

焦りを手放すために必要なのは、がんばることではなく“緩めること”です。
立位前屈で思考を手放し、壁ストレッチで呼吸を取り戻し、シャヴァーサナで心を静かに落ち着かせる。
予定もタスクも少しの間だけ脇に置いて、ヨガで呼吸のリズムを感じてみてください。
焦っていた時間がゆっくり溶けていき、穏やかな集中が戻ってくるはずですよ。
毎日でなくても構いませんので、無理のない範囲で取り組んでみてくださいね。

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