“やること多すぎ”のときの集中力リセットヨガ

ヨガ・ヨガポーズ

年末が近づくにつれて、やることは増える一方。
仕事の締め切り、連絡のやり取り、さらには私生活の用事まで重なり、「何から手をつければいいのかわからない」と感じる日もあるのではないでしょうか。

頭の中が常に忙しく、集中したいのに気が散る……そんな状態は、決して気合い不足ではありません。
脳と体が疲れ切っているサインです。

そんなときは無理に集中しようとするよりも、一度リセットすることが回復への近道。
ヨガで体を整え、呼吸を取り戻し、散らばった意識をひとつに戻しましょう。

この記事では、心身をリセットできるヨガを紹介します。

なぜ「やることが多い」と集中できなくなるの?

タスクが重なると、脳は常に複数の情報を処理し続けることになります。
すると交感神経が刺激され、呼吸が浅くなり、体は緊張した状態に。
結果的に脳に十分な酸素が行き渡らなくなるため、判断力や集中力が低下するのです。

さらに、「早くやらなきゃ」という焦りも注意したいポイント。
この邪念により、思考はますます散漫になります。

この状態を打破するために必要なのは、あえていったん余白をつくること。

シンプルにぼーっとするのは難しいため、背骨を動かし、呼吸を深め、神経の高ぶりを鎮めましょう。
おすすめのヨガは、次の項目を参考にしてください。

焦りをリセットするヨガ 3選

背骨ゆらしの座位ストレッチ

背骨と自律神経は、実は切っても切り離せない関係です。
背骨が歪むと自律神経の伝達がスムーズでなくなるため、不安やイライラは強くなります。
背骨をやさしく動かすだけでも多少歪みが整うので、ぜひ座ったまま動かして、思考がクリアにしましょう。

<やり方>
1.椅子または床に座り、両手を膝の上に置く
2.息を吸いながら体をやや前傾させて胸を前に突き出す
3.息を吐きながら体をやや後傾させて背中を丸める
4.3-4をゆっくり5〜6回繰り返す

<注意点>
・呼吸と動きを必ず連動させる
・2の時は肩甲骨を寄せるイメージを持つ
・3の時は肩甲骨を開き、目線をへそに向ける

首・目まわりのリリース

デスクワークやスマホで固まりやすいパーツといえば、首と目です。
放置すると頭痛や激しい凝りを引き起こす可能性があるため、完全に固まる前に首・目をセルフリリースしましょう。
短時間でも脳の緊張がゆるんで頭が軽くなる他、視界がスッキリしてきます。

<やり方>
1.椅子や床に座る
2.首を左にゆっくり倒す
3.目を閉じ、指で眉の内側を指で軽く押す
4.呼吸を続けながら30秒ほどキープする
5.1の姿勢に戻り、反対側も同様に行う

<注意点>
・強く押しすぎない
・肩が上がらないように気をつける
・背筋を伸ばした状態で行う

仰向け呼吸リセット

忙しいと、どうしても呼吸が浅くなりがちです。
「仰向け呼吸リセット」では動きを止め、呼吸だけに意識を向けることで、思考のノイズを静めます。
集中力回復の仕上げに最適なので、ぜひご紹介したストレッチと組み合わせて行いましょう。

<やり方>
1.仰向けになる
2.両膝を曲げて立てる
3.手は自然に体側に添えるか、お腹の上に置く
4.鼻から息を吸い、口から長く吐く
5.5呼吸ほど続ける

<注意点>
・肩や顎の力を抜く
・腰が床から離れないようにする
・体の中の空気を入れ替えるイメージで行う

まとめ

やることが多いときほど、「頑張って集中しよう」と自分を追い込んでしまいがち。
でも、本当に必要なのは一度立ち止まり、整えることです。

ご紹介した3つのヨガは5分あればできるので、疲れを感じる前に取り入れてみてください。
背骨を動かし、首と目をゆるめ、深い呼吸を取り戻せば、散らばっていた意識が自然とまとまるはずですよ。

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