冬目前!“冷え仕込み”を防ぐヨガ

ヨガ・ヨガポーズ

朝晩の冷え込みが強くなる時期になりました。
気づかないうちに体の芯が冷えて、「冬本番」に向けて冷えが溜まっていく……そんな“冷え仕込み”の季節です。

寒さに備えて厚着をしても、体の中が冷えていては十分に温まりません。
ヨガを通して今のうちに血流を促し、冬を軽やかに過ごす準備をしましょう!

この記事では、冬目前におすすめのヨガポーズをご紹介します。

“冷え仕込み”が起こる理由

“冷え仕込み”が起こる理由はいくつかありますが、そのうちの一つが「自律神経」です。
秋から冬へと季節が移るこの時期は、気温差や日照時間の減少によって自律神経のバランスが乱れやすくなります。

特に、強い冷えを感じると体は血管を収縮させて血液を体の中心に集めようとするため、末端が冷えやすくなるのです。

また、寒くなると運動量が減ることで筋肉のポンプ機能が弱まり、血行が滞りやすくなるのも原因のひとつ。

冬を快適に過ごすためには、適度に体を動かし、めぐりを良くしておくことがポイントです。

体を温めるヨガポーズ

太陽礼拝ライト

「太陽礼拝」は、ヨガの基本的なシークエンスです。
全身を大きく動かすことで血行を促進し、体温を上げる効果があります。
うつ伏せのポーズを入れない軽めの太陽礼拝なら、時間や場所を問わず無理なく行えるため、冬の冷え予防に最適と言えるでしょう。

<やり方>
1.足をそろえて立つ
2.息を吸いながら両腕を上に伸ばす
3.吐きながら前屈する
4.両手を脛にあて、吸う息に合わせて背筋を伸ばす
5.再び息を吐いて上体を深く倒す
6.息を吸いながら体を起こして1の姿勢に戻る
7.呼吸に合わせて3〜5回繰り返す

<ポイント>
・太ももの裏側が辛い場合は軽く膝を曲げて行う
・足をそろえず、腰幅に開いた状態で行ってもOK
・少しずつ動作を大きくするイメージで行う

椅子のポーズ

「椅子のポーズ」は、太もも・お尻・背中と大きな筋肉を使うヨガポーズです。
体の深部から熱を生み出すことができ、寒い朝に行うと代謝が上がり、体がぽかぽかしてくるのを感じられます。
全身の筋力アップや引き締めにも効果的です。

<やり方>
1.足を腰幅に開いて立ち、両手を腰に添える
2.息を吐きながら膝を曲げ、椅子に座るように腰を落とす
3.両手を天井、または前方に向かって伸ばす
4.深い呼吸を繰り返す

<ポイント>
・膝がつま先より前に出ないように注意する
・肩に力が入らないよう、首を長く保つ
・上体を倒しすぎないように意識する

半魚王のポーズ

「半魚王のポーズ」は、体をねじるヨガポーズです。
内臓を刺激して血流や全身の代謝を高めたり、緊張した筋肉をほぐして腰痛を緩和したりする効果があります。
床や椅子に座ったまま行えるので、スキマ時間や夜のリラックスタイムにもおすすめです。

<やり方>
1.両足を前に伸ばして座る
2.右膝を立て、左脚の外側に置く
3.右手を左膝の外側にかける
4.息を吸って背筋を伸ばし、吐きながら右にねじる
5.数呼吸キープする
6.1の姿勢に戻り、反対側も同様に行う

<ポイント>
・背中が丸まらないように注意する
・胸からではなく、へそから深くひねるイメージで行う
・目線は後ろの壁に向けるとさらに◎

まとめ

“冷え仕込み”を防ぐコツは、体を温める前に「めぐり」を良くすること。
太陽礼拝で全身を動かし、椅子のポーズで熱を生み、半魚王のポーズで内側から巡らせる。ほんの数分でも続けることで、冷えにくい体を育てることができます。
もちろん、どれか1ポーズでもOKです。
寒さが厳しくなる前の今こそ、体を整えるチャンス。
軽やかに冬を迎えるために、毎日の中に“温める時間”をつくっていきましょう。

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