考えすぎは危険!?頭を“いったん停止”するヨガ

ヨガ・ヨガポーズ

仕事のこと、人間関係のこと、明日の予定、過ぎたこと、未来の心配……。

気づいたら思考が止まらず、心が疲れ果ててしまっていませんか?
「眠ろうとしても頭の中のスイッチが切れず、なかなか眠れない」という人は要注意。
頭がオーバーヒートしているかもしれません。

実はそれが、だるさや睡眠の質の低下、気持ちの落ち込みを招く大きな原因のひとつです。

考えすぎてしまう日は、頭を「もっと働かせる」のではなく、あえて“停止”させる方向に切り替えましょう。

この記事では、呼吸と体の感覚に意識を向け、頭の中に静けさを取り戻すヨガポーズをご紹介します。

なぜ「考えすぎ」は危険なの?

考えすぎの状態は、脳が危険に備えるための“警戒モード”。
言い換えると「交感神経」が活発な状態で、呼吸は浅く、肩や首の筋肉は緊張し、血流は低下しています。

そのため心身の消耗は激しく、疲れが取れず、眠れず……。
「眠れないからさらに考えが止まらない」という悪循環に陥ってしまうこともあるため、大変危険です。

そんなループを断ち切るためには、意識を「体」に向けるのがおすすめ。

体へ意識を移す方法は様々ですが、ヨガなら「副交感神経」を優位にすることができ、脳の緊張をゆっくりとほどくことができます。

難しいポーズはしなくてもOKなので、ぜひ次の項目でご紹介するポーズを取り入れてみてください。

頭を静めるヨガ 3選

合せきのポーズ+前屈

「合せきのポーズ」は、骨盤まわりの筋肉をゆるめて血流を促進するヨガポーズ。
前屈の動作を加えることで、背中から頭にかけての筋肉が緩み、脳の興奮が落ち着きます。ポイントは頭を心臓より低い位置に置くこと。
自律神経が整い、思考のスピードが自然とゆっくりになりますよ。

<やり方>
1.マットに座り、両足の裏を合わせる
2.かかとを恥骨に近づける
3.両手を前に伸ばして床につける
4.上半身を前に倒し、首の力を抜く
5.30〜60秒ほど深い呼吸を繰り返す
<注意点>
・深く倒れようと頑張らなくてOK
・腰に痛みがある場合は上半身を浅く倒す
・首や肩の力はできるだけ脱力する

座った状態の屍のポーズ

ヨガレッスンの最後に取り入れられる「シャバーサナ」のアレンジポーズ。
座ったまま上半身の力を抜き、安心できる支えに額をあずけることで、脳の緊張を鎮められます。
思考が静まり、ふっと意識が身体へ戻っていくような感覚を味わえるでしょう。

<やり方>
1.テーブルに向かって座る(椅子でも床でも可)
2.両腕を組むようにしてテーブルに乗せる
3.上半身を前に倒し、腕の上に額を乗せる
4.30秒〜1分ほど脱力する

<注意点>
・額をクッション等に乗せて、腕はだらんとたらしてもOK
・できるだけ力を抜き、リラックスする
・深い呼吸を意識して繰り返す

目のまわりリリース

実は、思考過多は目の筋肉の緊張として現れることが多いです。
目元を緩めると脳の緊張が緩和されるため、やさしくマッサージしてみましょう。
寝る前はもちろん、デスクワーク中に取り入れるのもおすすめです。

<やり方>
1.ラクな姿勢で座る
2.目を閉じ、指先を眉頭に当てて軽く押す
3.眉のラインをなぞるように、指先を数回外側へ動かす

<注意点>
・強く押さず、やさしく触れるイメージで行う
・歯を食いしばらず、リラックスして行う

まとめ

頭がいっぱいのとき、私たちはつい「もっと考えなきゃ」と追い詰めてしまいがち。
でも、その努力は逆効果になることもあります。

考えすぎて苦しくなったら、いったん手を止めて、体に意識を戻してみてください。
小さな積み重ねが、止まらない思考のスピードを落とす確かなスイッチになりますよ。

まずは今日の夜、3分だけ静かなヨガの時間をつくりましょう。
そのうちにルーティンにして、自分を労ってあげてくださいね。

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