寒いと気分までガチガチに!?“心のスペース”を広げるヨガ
寒くなると、肩をすくめたり背中を丸めたり、知らないうちに体が縮こまっています。
実はそんな姿勢が続くと呼吸が浅くなり、心までぎゅっと固まってしまうことがあるとご存じですか?
体と心はつながっているからこそ、身体のこわばりがそのまま気分の重さにつながるのです。
ガチガチになってしまう前に、寒さでこわばった体をやさしく開き、呼吸の入るスペースを作ってあげましょう。
この記事では、体はもちろん気持ちまでほどき、余裕を取り戻せるストレッチ&ヨガポーズをご紹介します。
なぜ寒いと心まで固くなるのか?

冬の寒さから体温を守るため、体は“ギュッ”と縮まる方向に動きます。
みなさんも、「寒いっ!」と肩をすくめる動作に心当たりがありませんか?
しかし、肩がすくむと胸が閉じ、背中は丸まり、結果的に呼吸が浅く速くなります。
すると、酸素が十分に取り込めず、脳と心はエネルギー不足になりがち。
気持ちがどんよりしたり、余裕がなくなったり、ちょっとしたことで落ち込んでしまうなどの影響が出やすくなるのです。
とはいえ、体を縮めることは自然な現象の一つであるため、避けるのは不可能。
だからこそ体を開き、呼吸の通り道である胸やあばらを広げる時間を作りましょう。
次でご紹介するストレッチやヨガポーズに加え、息を深く吸って長く吐くことも意識してみてくださいね。
心のスペースを広げるストレッチ&ヨガ 3選

胸を開くストレッチ
まずは、寒さとストレスで硬くなりやすい胸まわりをしっかりと開きましょう。
胸郭にスペースが生まれると呼吸が深くなりやすく、気持ちの重さがスーッと抜けていきます。
肩こり解消、姿勢改善にも効果的ですよ。
<やり方>
1.椅子に座る、または両足で立つ
2.両手を背中側で組む
3.肩甲骨を寄せて胸を前に突き出す
4.目線を自然に上に向け、3〜5呼吸キープする
<注意点>
・肩が上がらないように首を長く保つ
・腰が反らないように注意する
・余裕があれば左右の手首をギュッと寄せる
リバースナマステ
「リバースナマステ」は、両手を合わせる「合掌」を背中側で行うヨガポーズ。
胸から肩、腕にかけての広がりをつくり、こわばっていた心身を解放できます。
呼吸がスッと入っていく感覚を感じながら、ゆったりと呼吸を繰り返してみてください。
<やり方>
1.椅子に座る、または両足で立つ
2.両手を背中側に回し、手のひらを合わせる
3.可能であれば合掌した手の指先が肩甲骨付近に来るようにする
4.30〜40秒キープする
<注意点>
・辛い場合は手首を掴み、胸を開く
・背骨はまっすぐ伸ばし、丸めない
・無理のない範囲で行う
体側を伸ばすポーズ
「体側を伸ばすポーズ」は、呼吸の通り道であるあばら周りを伸ばすヨガポーズです。
肺が広がり、呼吸がより深く入るようになります。
姿勢改善、肩こり解消、消化機能の活性化も期待できます。
<やり方>
1.ラクな姿勢で座る(椅子の上でも床の上でもOK)
2.右手は持ち上げ、左手は床や座面に触れる
3.息を吐きながら上半身を左に倒す
4.深い呼吸を繰り返す
5.1の姿勢に戻り、反対側も同様に行う
<注意点>
・ポーズ中は目線を天井に向ける
・肋骨に向かって息を送るイメージで呼吸する
・肩が痛む場合は肘を曲げて行ってもOK
まとめ

寒い季節は、体だけでなく気持ちも縮こまりやすくなるものです。
しかし、呼吸の入る場所を少し広げるだけで、心にも余白が生まれます。
深い呼吸が戻ってきたら、気持ちの固さも自然と溶けていきますよ。
ご紹介した3ポーズをすべて行うのがベストですが、余裕がない時は1ポーズでも問題ありません。
ぜひ少しだけでも、心を労る時間を作ってくださいね。
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