骨盤矯正に期待ができるヨガポーズ〈前編〉

ポーズ

骨盤は、お尻の真ん中にある大きな骨で、身体を支える土台の役割を果たしています。身体のバランスをとるのに重要な骨盤ですが、実は筋力低下、バランスの乱れ、足を組むなどの偏った身体の使い方によって、ねじれたり、傾いたり、開いてしまう、というトラブルが起きるのです。そんなトラブルを放っておくと、腰まわりだけでなく、身体の様々な部分に不調が現れるようになってきます。
特に、妊娠出産時、女性はホルモンバランスの影響で骨盤がゆるむのですが、これを放置すると、腰痛、尿漏れ、下半身太り、肩こりなど、さまざまな不調を引き起こすことが知られています。
今回ご紹介する骨盤矯正ヨガをうまく取り入れて、不調しらずの身体を目指しましょう。
骨盤を矯正するヨガポーズは、前篇後編に渡って、ご紹介していきます。

骨盤矯正のメリット


骨盤が正しい位置に矯正されれば、こんな効果が見込まれます。
・肩こり改善
・頭痛、首コリ改善
・眼精疲労改善
・冷え改善
・むくみ改善
・自律神経が整う
・股関節痛改善
・代謝が上がり、痩せやすい身体になる

こんなにメリットのあるヨガポーズなのであれば、今すぐトライしたくなりますよね。
では早速、骨盤矯正におススメのヨガポーズをご紹介しましょう。

おすすめの骨盤矯正ヨガポーズ

①仰向けの合蹠(がっせき)ポーズ

【やり方】
1. お尻を壁、背中を床につけ、腰の下にクッションを敷きます。壁伝いに足裏を合わ
せて引き寄せ、合蹠(がっせき)のポーズをとります。手は足の付け根の鼠径部(そけいぶ)に置きます。
2. 合蹠(がっせき)の姿勢のまま両手をゆっくり上げて頭上で組み、背筋を伸ばします。数呼吸キープして、気持ちよさを味わってください。

②牛の顔のポーズ

【やり方】
1. ブランケットを敷いて両足を伸ばして座り、背骨を柔らかく伸ばしましょう。右ヒザを立てて左足の外側に右足を置きます。右足のかかとをお尻のほうに寄せましょう。
2. 左ヒザも曲げ、ヒザとヒザを近づけるために手を床につきます。一度体重を前にかけるとよいでしょう。骨盤がきつい場合は正座になりましょう。
3. 吸いながら左手を天井に向けます。
4. 吐きながらヒジを曲げ、右手でヒジを背骨のほうに引きます。首を圧迫させないように、ヒジは後ろに引っ張っていきます。
5. 十分に左側の体側を伸ばしたら、吐きながら右手を背中側に回して、左手とつなぎます。このときに、数呼吸しましょう。息を吐くときに手をほどきます。足をもう一度伸ばし、長座の体勢に戻り、反対側も同様に行います。

③三日月のポーズ

【やり方】
1. 両足をそろえて立ち、両手を上げて手を合わせます。
2. 一度息を吸い、吐く息に合わせて両手の指先を斜め左上に伸ばします。
3. 吸う息で正面に戻り、吐く息で斜め右上に伸ばし、吸って正面に戻すのを繰り返します。左右のバランスを調整し、股関節をストレッチします。

④猫のポーズ

【やり方】
1. 床に両手と両ヒザをつき、四つん這いの形(=テーブルの形)をとります。手は肩幅に、ヒザは腰幅に開きます。肩関節の下に手のひらが、股関節の下にヒザがくるようにします。
2. 息を吐きながら背中を丸めます。ふくらはぎ、足の甲で床を押すようにし、太ももの付け根から背中を天井へ高く上げます。
3. 息を吸いながら、背中を反らせます。おヘソを床のほうに近づけるようにして、腰のカーブを背中の上のほうに伝えます。肩と耳を離し、首を伸ばします。
4. ゆっくりと力を緩めて背中を平らにし、テーブルのポーズに戻ります。手とヒザの位置は、1と同様に肩幅と腰幅に合わせてください。
5. ポーズを戻したら、呼吸を整えます。数回繰り返して、安定したら呼吸のリズムをつかみます。

まとめ


いかがでしたでしょうか。次回、「骨盤矯正に期待ができるヨガポーズ〈後編〉」にて、またおすすめのヨガポーズをご紹介しますので、ぜひ、あわせてご覧くださいね。

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